- フランス語の条件法の活用が難しい
- 動詞の活用をすべて覚えるのは気が遠くなる…
- 条件法の活用を効率よく覚える方法はないの?
フランス語の条件法の動詞の活用を覚えるのは、大変ですよね。
これまで私は、活用表をひたすら暗記する方法で覚えていたのですが、実は簡単に覚えられるルールがあることを知りました。
そこでこの記事では、フランス語の条件法の活用形を簡単に覚える方法をご紹介します。
条件法の作り方が分かるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
ルールが分かれば超簡単!フランス語の条件法における、動詞の活用の覚え方
条件法の動詞の活用形には、とても分かりやすいルールがあります。
今回は、こちらの4項目にわけて条件法の動詞の活用を解説していきます。
解説する内容
- 【基本】条件法の動詞の活用のルール
- -ER動詞の条件法の活用例
- -IR動詞の条件法の活用例
- 【例外あり】注意したい動詞も抑えよう
まずは基本の形をおさえ、そのあとに実際の動詞で具体例を確認していきます。
それでは順に見ていきましょう。
1.【基本】条件法の動詞の活用のルール
フランス語の条件法における動詞の活用はには、分かりやすい覚え方があります。
動詞の活用の語末の形は、例外の動詞(記事後半で解説)を除いて、以下のような同じ形をしています。
条件法の基本形
je –e
tu –es
il –e
nous –ions
vous –iez
ils –ent
そして、これらの動詞の形は、以下の条件に当てはまります。
- Je、Tu、Il、Ilsの条件法の活用=現在形と同じ形
- Nous、Vousの条件法の活用=半過去形と同じ形
単数形の主語と、三人称複数形(Ils)の条件法の活用は、現在形の活用と同じです。
さらに、一人称複数形(Nous)と二人称複数形(Vous)の条件法は、半過去形と同じになります。
![ふらぞぅ](https://frazou.com/wp-content/uploads/2023/12/6-2.jpg)
つまり、現在形と半過去形の形を覚えていれば、条件法の形は簡単に作れるのですね。
ただし、例外もあります。当てはまらない動詞については記事後半で解説をしています。
実際の具体例も見ていきましょう。
manger(食べる)を例に、まずは現在形と半過去形の活用を確認します。
mangerの現在形 | mangerの半過去形 |
---|---|
je mange | je mangeais |
tu manges | tu mangeais |
il mange | il mangeait |
nous mangeons | nous mangions |
vous mangez | vous mangiez |
ils mangent | ils mangeaient |
太字にした部分が、条件法と同じ活用になります。
以下の条件法の活用と照らしあわせてみると、より分かりやすいかと思います。
mangerの条件法の活用
je mange
tu manges
il mange
nous mangions
vous mangiez
ils mangent
2.-er 動詞の条件法の活用例
動詞のグループ別に条件法の作り方も見ていきましょう。
まずは第一群規則動詞と呼ばれる「-er」動詞から。
-er動詞には、parler、aimer、chercher、demanderなどがあります。
条件法の作り方は、すでにご紹介した通りです。単数形とilsの主語は直説法を、nousとvousは半過去と同じになります。
-er動詞の条件法の活用
aimer | parler |
---|---|
j’aime | je parle |
tu aimes | tu parles |
il aime | il parle |
nous aimions | nous parlions |
vous aimiez | vous parliez |
ils aiment | ils parlent |
作り方が段々と見えてきたでしょうか?
この調子で、他の動詞のグループも見ていきましょう。
3.-ir 動詞の条件法の活用例
フランス語の第二群規則動詞と呼ばれる「-ir」動詞の条件法の作り方も見ていきます。
-ir動詞には、choisir、grandir、investir、réfléchirなどがあります。
-ir動詞の場合は、一人称とIlsの活用が直接法の形とは少し変化しますが、
条件法の基本の語尾に「iss」を足した形と覚えることができます。
-ir動詞の条件法の作り方
je –isse
tu –isses
il –isse
nous –issions
vous –issiez
ils –issent
具体的な動詞の例も見ていきます。
-ir動詞の条件法の活用
choisir | réfléchir |
---|---|
je choisisse | je réfléchisse |
tu choisisses | tu réfléchisses |
il choisisse | il réfléchisse |
nous choisissions | nous réfléchissions |
vous choisissiez | vous réfléchissions |
ils choisissent | ils réfléchissent |
直説法とは、発音が少し異なる点に気を付けなければなりません。
しかし、これで作り方のルールが分かりましたので、以前よりも条件法が身近に感じられたのではないでしょうか。
4.【例外あり】注意したい動詞も抑えよう
これまでにご紹介した条件法の作り方は、例外もあります。
たとえば、条件法で最も使われるêtreとavoirの形は、例外になるため暗記が必要です。
être | avoir |
---|---|
je sois | j’aie |
tu sois | tu aies |
il soit | il ait |
nous soyons | nous ayons |
vous soyez | vous ayez |
ils soient | ils aient |
他にも、faire, mettre, pouvoir, vouloir, savoir, devoir, falloirなどの動詞の条件法は、直説法とは異なるため、覚える必要があります。
ネイティブの発音付きで覚える、暗記用のページを以下に作成しましたので、活用が不安な方はあわせてご覧ください。
![フランス語の条件法でよく使われる動詞9つの活用まとめ!ネイティブの発音動画も](https://frazou.com/wp-content/uploads/2024/01/2-4-160x160.jpg)
これらは条件法の過去形でも必ず用いられますので、暗記をするのがおすすめです。
まとめ
この記事では、条件法の活用の分かりやすい覚え方をご紹介しました。
フランス語の条件法における動詞の活用には、覚えやすいルールがあります。
- Je、Tu、Il、Ilsの条件法の活用=現在形と同じ形
- Nous、Vousの条件法の活用=半過去形と同じ形
- -ir動詞の場合は、基本の条件法の語尾に「iss」を足す
ただし、êtreとavoirのように、これらのルールが当てはまらないケースもあるので、注意が必要です。
この記事を通して、条件法の作り方における発見が少しでもありましたら嬉しいです。
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