カジュアルな場面で、初対面の相手と仲良くなりそうな時、早い段階で距離を縮めたいですよね。
- パーティーやクラブで友達になりそうな時
- SNSでフランス語を話す友達ができた時
- エレベーターの故障で中に閉じ込められて初対面の相手と話が弾む時
このようなカジュアルな日常の場面で、初対面の相手と友達になるケースがあるかもしれません。
そこでこの記事では、初対面の相手と距離がぐっと縮まるフランス語フレーズをご紹介します。
ぜひ日常生活で活用されてみてください。
相手との距離を縮めるカジュアルなフランス語フレーズ
カジュアルな場面で、仲良くなった初対面の相手と距離を縮めたいなら、こちらのフレーズを覚えましょう。
On se tutoie?
オン ス チュトワ
On peut se tutoyer?
オン プ ス チュトワイエ
直訳は『私達は互いにtuを用いて話そう』という意味ですが、これだけでは分かりづらいので、詳しく解説していきます。
On se tutoie / on peut se tutoyer の意味とは?
フランス語で主語に用いられる二人称単数形には、
- 目上の人やフォーマルな場面で使われる「あなた」を表す「Vous」
- 友達や親しい間柄で使われる「君」を表す「Tu」
この2つがあり、主語によって動詞の活用も異なります。
よって、On se tutoie / On peut se tutoyer⇒『私達は互いにTuで話す』の背景には、
- 親しみを込めた口調で話そう
というニュアンスが含まれています。(「タメ語」ではありませんのでご注意を!)
※相手よってはTuを使えないケースがあります!使い分けのルールはこちらの記事をご覧ください。
TuとVousどちらを使う?9つのシーン別にフランス語の丁寧な表現を解説On se tutoie/On peut se tutoyerの3つの活用シーンを見てみよう
具体的なイメージを持つために、ここからは実際に、場面に置き換えて活用例を見ていきましょう。
場面1.バーで気の合いそうな相手からOn se tutoie?と言われたら
想像してみてください。
あなたは今、バー&カフェの前に来ています。時間は夜の8時。
大きな木製のドアを押してお店へ入り、カウンターのバーを横切り奥へと進むと、そこには大音量で流れる音楽と広いクラブホールが見えました。
平日の木曜日というのに、そこでは多くの若者がお酒を片手にテクノポップを聴きながら踊っています。
ホールの端で先ほど注文したお酒を片手に皆の様子を見ていたあなたに、話しかけてきたフランス人が居ました。
- ここは楽しい?
- テクノポップは好き?
- あなたは何を飲んでいるの?
いくつかの会話をやり取りして、お互いに話が弾んだ頃、相手からこのように切り出されました。
On se tutoie?
これまでの会話のやり取りの中で、初対面の相手に対してあなたはVousを使っていました。
そのため、この場面で使われたOn se tutoie?は「tuで話さない?」と言う意味になります。
相手と仲良くなりたいと思える相手であれば、
Tu,c’est bien(いいですね)
と返答すると良いでしょう。
場面2.オンライン上の友達にOn se tutoie?と言われたら
あなたはSNSを通して、フランス語を話す友達ができました。
いくつか投げかけられた質問に対して、あなたは相手への敬意を払うことから「Vous」を使って返答をしていました。
そこで相手から、このように言われたら・・・
On peut se tutoyer?
この場面でも、「親しみのあるtuで話そう?」の意味に捉えられるでしょう。
場面3.自己紹介のタイミングを逃してOn se tutoie?と言われたら
めったにない場面ですが、エレベーターの故障により内側に閉じ込められるシーンを想像してみてください。
2022年のフランス映画「災難は恋の始まり/ Stuck with You」のシーンを参考にしています♪
あなたは初対面の相手とエレベーターに閉じ込められ、他愛もない会話をしてその場をやり過ごしているとします。
エレベーター故障してしまったね。いつ動くんだろう、困るね…
こんな会話から、次第に…
どこへ行く予定だったの?荷物が多そうだね。
と、お互いのことを中心に話すようになります。
しかし少しだけ距離は縮まりましたが、まだ相手の名前を聞いていません…!
自己紹介をするタイミングを逃してしまったら、
On peut se tutoyer?
と一言切り出すことで「親しみを込めたtuで話しませんか」⇒「自己紹介しませんか?」のニュアンスで捉えることができます。
- Oui.C’est Isabelle. Enchantée.(そうね。私はイザベル。よろしくね)
- Je m’appelle Marc.(私の名前はマークです)
のように、自己紹介をすると良いでしょう。
このことがきっかけでTuで会話するタイミングを得られ、より距離の近い会話ができるようになるはずです。
自己紹介を切り出す他のフレーズ
率直に相手の名前が知りたい時は、
コマン ヴ ザプレ ヴ
Comment vous appelez-vous?
⇒あなたの名前は?
コマン タペル チュ
Comment t’appelles-tu?
⇒君の名前は?
と聞いても良いでしょう。
On se tutoieを受け入れたら、その後は主語にTuを使う
これまでにご紹介したようなカジュアルな場面で、
On se tutoie(tuを用いましょう)と言われ、Ouiと答えた関係になったら、その後の会話には主語にTuを使いましょう。
誤って相手に対してVousを使ってしまうと、
- 距離を感じる
- 冷たい印象を受ける
- 友達なのにVousはやめてよ…
と思われてしまいます。
On se tutoieを承諾したならば、その後は主語にTuを用いて会話をすることをおすすめします。
【要注意!】相手にTuを使えない場面がある
これまでご紹介してきたtutoiement(tuを使って話すこと)ですが、場面や相手によっては使えないケースもあります。
状況を選ばずに使ってしまうと、礼儀がない人と思われてしまので注意が必要です。
詳しい内容は、こちらの記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
TuとVousどちらを使う?9つのシーン別にフランス語の丁寧な表現を解説まとめ
この記事では、On se tutoie / On peut se tutoyerの表現をご紹介しました。
On se tutoie / On peut se tutoyerの直訳は「私達はTuを用いて話そう」ですが、場面によってさまざまな意味で使われます。
カジュアルな場面で親しい相手に使うことで、ぐっと距離を縮めることができるフレーズです。
フォーマルな場面には不向きなので、ご注意ください。
ぜひOn se tutoie / On peut se tutoyerをマスターして、実践で活用してみましょう。
それでは、À bientôt(またね)!
ご覧いただきありがとうございました!
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