自分の欲求や要求を表現するときに「〇〇したい」とストレートに伝えてしまうと、幼稚な印象を与えてしまいがちです。
そこで今回は「〇〇をお願いします」「〇〇していただけますか?」といった、要求を丁寧に表現するフレーズをご紹介します。
カフェでの注文や、ホテルの予約、ビジネスシーンで役立つフレーズが分かりますので、ぜひ参考にしてください。
「~をお願いします」欲求・要求を丁寧に伝えるフランス語フレーズ
こんな場面で、相手に自分の要求を気持ちよく伝えられたらいいですよね。
- (カフェの注文で)コーヒーをお願いします
- (ビジネスの場面で)〇〇さんにお会いしたいのですが
- (譲歩する場面で)もしよかったら
これらのフレーズに使われる動詞は、英語の「want」にあたるフランス語の「vouloir(ヴロワール)」です。
しかし、現在形のまま使うと「〇〇したい」「〇〇が欲しい」といった幼稚な表現になります。
そこで次にご紹介する、丁寧な表現に変える工夫が必要です。
「~したい」「~がほしい」を丁寧な表現に変える方法
日本語でも「コーヒーが欲しい」「一部屋欲しい」「〇〇さんに会いたい」と表現すると、ダイレクトな物言いから幼稚な印象を受けてしまいますよね。
フランス語も同様に「vouloir」を直説法で使うと子供っぽい印象を与えがちです。
そこで、口語から丁寧な表現に変えるには「vouloir」の条件法現在形を使います。
- 【現在形】Je veux(ジュ ヴ)⇒私は〇〇が欲しいです
- 【条件法現在形】Je voudrais(ジュ ヴドレ)⇒私は〇〇をいただきたいです
活用形も見ておきましょう。
Vouloirの活用形(現在形と条件法)
人称 | 現在形 | 条件法現在形 |
---|---|---|
Je | veux | voudrais |
tu | veux | voudrais |
il/elle | veut | voudrait |
nous | voulons | voudrions |
vous | voulez | voudriez |
ils/elles | veulent | voudraient |
フランス語で丁寧に要求・欲求を伝える3つの活用フレーズ
Vouloirの条件法を使い、丁寧にこちらの要求を伝えるフレーズをご紹介します。
数あるなかでも、頻繁に耳にするフレーズをピックアップしました。
それでは見ていきましょう。
フレーズ1.(カフェの注文で)コーヒーをお願いします
Je voudrais un café s’il vous plaît.
ジュヴドレ アンキャフェ シルヴプレ
直訳は「コーヒーをいただきたいのですが、お願いできますか」となります。
「〇〇をお願いします」と、丁寧に要求を伝える際に「Je voudrais」はとても便利です。
un caféの部分を紅茶やジュース、料理名などに置き換えて活用することも可能です。
単語解説
- je:私
- voudrais:動詞「voiloir:~したい」の条件法
- un café:コーヒー
- s’il vous plaît:お願いします
フレーズ2.〇〇さんにお会いしたいのですが
Je voudrais voir ~.
ジュ ヴドレ ヴォワー
「会う」の動詞「voir」を使えば「お会いしたい」と伝えることも可能です。
「Vouloir」の後は動詞の原形が来るため、「voir」は活用せずにそのまま使われます。
「voir」の後は目的語を取るので、人の名前をそのまま置きます。
⇒Je voudrais voir Isabelle(イザベルさんにお会いしたいのですが)
単語解説
- Je:私
- voudrais:vouloirの条件法
- voir:会う
フレーズ3.もしよかったら
Si vous voulez.
シィ ヴ ヴレ
「vouloir」の条件法を使えば、相手に譲歩を伝えることも可能です。
「Si vous voulez」は「もしあなたがしたければ」⇒「もしよければ」の意味で頻繁に使われます。
「vous」は二人称複数形の「あなた方」ですが、二人称単数形で丁寧な人称の「あなた」としても使われます。
そのため、初対面や目上の相手に譲歩をする際に役立つフレーズです。
単語解説
- Si:もし
- vous:あなた(あなた方)
- voulez:Vouloirの条件法
まとめ
この記事では、「~したい」の丁寧な表現をご紹介しました。
「~したい」の丁寧表現は、店員さんや目上の人、初対面の人など幅広く使うことができます。
日常生活でも頻繁に耳にする表現ですので、覚えておくととても便利です。
このほかフランス語にまつわる情報も更新していますので、ぜひあわせてご覧ください。
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